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フィンランド
スウェーデン文化が色濃く残るフィンランド南西部沿岸地方。沖合には大小4万もの島々が点在する美しいアーキペラゴが楽しめます。古都トゥルクはフィンランドで最も古い街で、豊かな歴史を有し、文化的にも重要な場所です。夏のリゾート地として人気のナーンタリは風光明媚な場所です。
【トゥルク】
トゥルクはかつてのフィンランドの首都で人口は約179,000人。トゥルクの建設は1229年にローマ教皇が司教を派遣したことから始まりました。1812年にヘルシンキに首都が移された後も、トゥルクはフィンランドでもっとも歴史があり、美しい群島の浮かぶ風景が広がる地域として、自然と文化が融合した魅力のある都市として知られています。
[トゥルクの見どころ]
中世の雰囲気が残るトゥルク城や大聖堂などの歴史的な見どころに加えて、市内を流れるアウラ川沿いののどかな雰囲気、群島地域の美しい自然なども味わえます。美しい景色を楽しみながらゆったりとしたひと時を過ごせる雰囲気の良い川沿いのカフェやレストラン、歴史ある建物を改装してできたショップやホテルも街の魅力のひとつです。アウラ川の河口からは群島エリアやナーンタリ、ストックホルムまでの船が就航しています。
トゥルク城
街の西側、アウラ川の河口を守るようにそびえる石造りの堅固な建物がトゥルク城です。フィンランドがスウェーデンの支配下に入った1280年に建設が開始され、14世紀と16世紀に拡張されたフィンランドで最大の古城です。第2次世界大戦時に戦災による損傷をうけましたが修復され、現在は歴史博物館として一般公開されています。城内には、トゥルクの歴史資料などが展示され、中世時代の貴族やトゥルクの人々の生活に思いを馳せることができます。シベリウス博物館
フィンランドを代表する作曲家シベリウスにまつわる博物館。シベリウスの遺稿や遺品、世界各地から集められた350点以上の楽器や楽譜、音楽に関する手引書を展示しています。春から秋にかけては毎週水曜の夕方にコンサートが開かれ、音楽ファンの耳を楽しませています。文化都市トゥルクにふさわしく、市内にはルオスタリンマキ手工芸博物館、トゥルク美術館、ヴァイノ・アールトネン美術館、薬物博物館&クウェンセル邸、アボォア・ヴェトス&アルス・ノヴァ博物館など特色豊かな美術館、博物館が点在します。トゥルク大聖堂
アウラ川の南岸に位置するトゥルク大聖堂は、13世紀から建築され始めた、フィンランドを代表する中世の教会です。高さ101mの塔は街歩きの目印になります。1827年のトゥルク大火災で、ひどい破損を受け、その際に崩壊した塔の替わりにエンゲル設計の現在の塔が建てられました。フィンランドのルーテル派の主教会であり国の司教座聖堂でもある由緒ある教会です。併設された教会博物館では、この大聖堂が歩んだ歴史に関する資料、模型、典礼用品、教会衣装などが展示されています。【ナーンタリ】
ナーンタリは古都トゥルクの隣に位置する「太陽のふりそそぐ町」です。群島地域の美しい海岸線、歴史を感じる旧市街、ムーミン好きにはたまらないムーミンワールドなど魅力が詰まっています。夏のリゾートとしても名高いナーンタリには、国内外から多くの観光客が訪れます。毎年フィンランドの大統領が夏休みを過ごす夏の別荘クルタランタもこの地にあります。18世紀後半から19世紀にかけて建てられた木造の家並みが残る旧市街はカフェやブティック、アートギャラリーが続く美しい街並で、かたわらにはヨットハーバーがあり、リゾート地らしい雰囲気が感じられます。18世紀を起源とするスパ・リゾート文化の根付くナーンタリのスパ・ホテルで贅沢な休日をお過ごしください。