| スウェーデンの北極圏に入った最初の町はヨックモック。
ここから北西に約9400平方kmに広がるヨーロッパで最大の山岳森林
地帯がラポニアと呼ばれる世界遺産となっている。
この地帯は、限りなく原生林が続き、大きく4つのナショナルパーク
(Sarek, Muddus, Padjelanta, Stora Sjofallets)と 2つの自然保護地帯
(Sjaunja, Stubba)から成り立っている。 ラポニアとは、ラテン語で
ラップランドの意。 このラポニアには山岳地図でなければ地名が載って
いないような所が 沢山ある。
今年7月に訪れたのは人口15人の一族だけで住んでいる小さなサーメ村
貸コテージに入るとキチネットの流しはあっても水道が無い!?
水は外の入口横に置かれたポリのタンクに入っている。
トイレも外だ。
夕食は野外で火を熾してトナカイ肉のグリル。 自然の中で食するのは
ワイルドでメチャメチャ美味しかった !
食事の途中で「水が欲しい」と言うと、「ちょっと待って、直ぐに持って来る」
といってサーメ人は家と反対方向へ・・・バケツを下げて湖の方へ行き、
水を入れて帰って来た。
「え、これを飲むの?」おずおず口にすると冷たくて美味しい〜!
夏でも氷を入れたような冷たさに感激した。
湖の水はクオリティーが落ちないよう定期的に検査されているそうだ。
翌日の昼食はラバレという白身淡水魚のスモーク。 勿論自家製だ。
この魚は一昨日までそこの湖で泳いでいたのだそうだ…
3日間思い切り自然の中での生活を満喫。
地面はブルーベリー(北欧のものは学名ではビルベリー)の絨毯。
踏みつけるのがもったいない思いだった。
このラッポニアを囲むように東側にはヨックモック、イエリヴァーレ、キルナ
そしてアビスコの町がある。 昨年12月には、キルナ、ユッカスヤルビ、
アビスコに行く機会があった。 冬は何といってもオーロラがメイン。
11月下旬にアイスホテルに電話したところ、「今日は零下28℃よ、夜中は
30℃以下になるわね。」これは覚悟して行かないと大変だ。
とにかく装備を整えて出発。 キルナに到着。とてもかわいい街だ。
この町の教会は2001年の「建築の日」に於いてスウェーデンの建築物
ベスト1に選ばれた。 サーメのコータ(テント)をモチーフとした建築様式
は中々印象的だ。 夜の散歩をしていたら雪が降ってきて、キラキラ光る
ダイヤモンドダストを見る事が出来た。
オーロラは、天気が良ければ夜8時頃からがねらい時。 町中の明るい所
は避けて、出来るだけ暗い空が見える所へ行くのがポイント。
ホテルリーパンに泊まる機会があれば、ここは市内から少し外れている
からウオッチングしやすいだろう。
余談だが、このホテルのレストランの料理はグルメ向き。
私も2回ほど(日本では天然記念物の)雷鳥料理を賞味した。
変わったアクティビティーを楽しみたい人は、凍った湖で「氷上サウナ」を
身体が茹で上がる位に暑くなったら外に出て、氷を四角く切り取って
作った湖のプールにドボン?! ではなく、梯子を静かに降りて水で身体を
冷やす。 その繰り返しで肌を鍛えるのが北欧式のサウナ。
ワイルドなアクティビティーは、アビスコのヨッケンという滝のアイス
クライミングがお勧め。 10m余りの凍った滝はそんなに高くないが、
これを登るとなると至難の業。 初心者は30分〜1時間かかるという。
因みに、インストラクターはどれ位かかるか、と聞けば「5分」との答え。
時間を計ると何と本当に5分足らずであれよあれよと登ってしまった!
この凄腕のインストラクターに教えてもらえば、氷の壁も何のその、と
なるか? クライミングの装備はアビスコツーリストステーションで全て
レンタル出来る。
冬の極地は閉ざされた場所ではなく、アクティブで昼も夜もお料理も
楽しめる所。キルナ市内のツーリストインフォメーションに行けば親切
に対応してくれる。独自の楽しみ方で有意義な時間を過ごそう。 |