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ラップランド便り バックナンバー
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2008.02.19
 『 春季到来。心温まるマイナス世界体験のお勧め 』

レストランではシェフお勧めメニューを紹介しているところがある。
素材仕入れやシェフの得意料理などにあわせた特別メニューである。
もし、フィンランドのサーリセルカの私たち現地駐在員にも旬なお勧めを皆様へ発信できるとすれば、それがローカルスタッフレコメンドとなるだろうか。
レストランのメニュー全てがお勧めであることに違いはない。
ここサーリセルカからお勧めする一つが2・3月、つまり春を迎えたばかりのラップランドだ。

当地では1月8日に初日の出(弊社HP現地駐在員便り参照)を迎えた後、毎日日の出が6分早くなり、日の入りが約6分程度遅くなってゆく。仮に5日間滞在すると1時間も日照が長くなる実感をする。それだけ時間ごとの空の色や目に飛び込んでくる景色はその形相を目まぐるしく変化させる。

日の出時はあたかも遠くで大きな焚き火がおこっているかのように見える。窓越しにボーっと眺めているだけで活力を与えられる気がする。
更には蛍光灯で言う正に昼光色な太陽が燦々と降り注ぎ地上のあらゆる生物に影響を与える様子がうかがえる。辺りは高い山もないし、建造物もないので青く澄み切った巨大な空間を目前にして自然に対する怖さを覚えることもあるだろう。

また夕暮れ時は言葉に言い表せない。紫ともピンクともつかない絶妙な色合いはラップランドでしかお目にかかれない。このグラデーションショーは突如始まり、足早に夜へとバトンタッチ。都会の喧騒で疲れ果てた心身が、これで癒されたというお客様はとても多い。

他にも癒されたという言葉は聞く。無垢なハスキー犬達を後ろから眺めているだけで癒されるというのだ。 尻尾をピン!と立てて健気に走るハスキー、あるいは他の犬についていくだけの他力本願タイプなどなど。実際に動画でお見せできないのが残念だが、これは体験して頂く以外に全てを伝える手段はなさそうだ。
更にはスノーモービルで漁場となる凍った湖まで運転していき、釣りを楽しむアイスフィッシングツアーなども十分に癒しのひとときとなる。

オーロラを目的に旅行で昼間のアクティビティーを満喫して気づけばあっと言う間の最終日。 『オーロラは見えなかったけど、楽しい旅行でした。』 そのような声を多くのお客様からいただき、廻り廻って我々駐在員もここフィンランドの大自然に癒されている気がしてならない。

最後にどうしてもオーロラに期待を寄せて旅行プランを立てている方たちへアドバイス。『月夜にはオーロラそのものが出ない』という誤った情報もあるが、決してそうではない。芸術的評価は別として証拠写真を掲載します。

サーリセルカで我々現地駐在員が皆様のお越しをお待ちしています。

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【サーリセルカ現地駐在員】

朝焼け
朝焼け
夕暮れ
夕暮れ
犬ぞり
犬ぞり
満月の中のオーロラ
満月の中のオーロラ
 

2008.01.29
 キルナで見るエコ事情

ここ数年、地球環境問題に関するニュース、話題が頻繁に取り上げられるようになり、リサイクルや地球に優しい活動への取り組みが身近なものになってきました。そこで、今回は、ここスウェーデンの北極圏キルナより、身近なエコ事情をお伝えしたいと思います。

【リサイクル】
基本的にスウェーデンでは、売られているペットボトル飲料やジュース等の缶に“PANT(パント)“という文字と数字が書かれています。その数字は金額を表しており、スーパー等にある回収機に入れるとその金額分のバーコード付レシートが出てきて、レジで換金もしくは、精算時にその分現金として扱ってくれます。実は、購入時にデポジットとして余計に払っていて、ボトルや缶を返す事によってお金が戻ってくるという仕組みです。その他、電球や電池のリサイクルボックスもスーパーの入口に、牛乳・ジュースのパック、トイレットペーパーの芯などの厚紙、新聞紙やコピー紙、瓶、メタルは、それぞれの分別ゴミ箱が、街の何箇所かに設置されていて、自分で捨てられるようになっています。リパンホテルの敷地内にも、メタル、瓶、そのほかのゴミを分別して捨てられるようなゴミ箱が置かれています。

【食品】
スーパーでは、エコマークが付いた商品を多く見かけます。その一つが“KRAV(クラーブ)“と書かれた食品用のマーク。これは、一定基準を満たしているオーガニック食品のみに付ける事ができるもので、認定商品である事を意味します。また、スウェーデンにある大手スーパーチェーンは、オリジナルエコブランド”I LOVE ECO(アイ ラブ エコ)”という商品名で、野菜、コーヒー、小麦粉をはじめとして、ジャム、クッキー、トルティーヤチップス等まで、数多くの食品を販売展開しています。目に留まりやすい可愛らしいデザインとパッケージです。

【ネイチャーツアー】
“Nature’s Best(ネイチャーズベスト)”。これは、国際エコツーリズム協会の基準を満たし、スウェーデンにおいて公に認められているネイチャーツアー(エコツアー)のみに付けられる認証マークです。その地域の自然や文化へのマイナス面が極力守られる事、地域経済を支える役割を担う事、環境的に持続可能な活動である事等の基本的な理念が掲げられ、ツアーそのものおよびツアー催行者は、この全ての条件を満たしている必要があります。スウェーデンの北から南まで、全国様々な地域で、ネイチャーズベストのツアーを楽しむ事ができ、ここキルナにあるリパンホテルでは、認証されているツアーとして、『犬ぞり運転サファリ』や『サーメ文化体験とトナカイツアー』があります。

このように旅先でも触れる事ができる身近なエコ。
ここキルナで夜空を見上げてオーロラを探しながら“地球に優しい・・・”も探してみてはいかがでしょう?

【小原/キルナ現地駐在員】

空き缶回収機
リパンのリサイクル箱
アイラブエコ商品
ネイチャーツアー
 

2007.3.6
 ヨックモック・ウィンターマーケット

「ヨックモック」と聞いて思わず甘い香りのクッキーやお菓子を思い浮かべる方が殆どだと思いますが、スウェーデン北部、北極圏の入り口にヨックモックという町があることをご存知でしたか?

ここでは、毎年2月第1週の木〜日曜日に、近隣のラップランドに住む先住民族のサーメ人を中心にした大きなウィンターマーケットが賑やかに開かれます。

ラップランドの交易所として当時のカール国王が設立し、1605年に 1回目の市が開かれて以来、なんと400年以上も連綿と続いている伝統的なイベントです。

この期間中、町の5,500人の人口が 10倍になると言われるほど、スウェーデン国内だけではなく世界各国から多くの人々で賑わいます。
ホテルの予約は既に数年後まで満杯だそうです。

町の通りには、数キロにわたりいずれも特徴ある屋台が軒を連ねます。
毛皮・皮製品、お菓子、手工芸品、ニット製品、釣道具、トナカイ肉、日用品、洋服など、ありとあらゆる種類のものが並びます。

お店以外にもサーメ博物館「Ajte アイテ」では、通常の展示に加え、特別展としてサーメの手工芸品の展示、映像上映、特別講演会。
凍った湖の上ではトナカイレース、犬ぞり体験。それ以外にも即興の民謡のような吟遊詩ヨイクのコンサートなど、期間中あちらこちらで様々なイベントが人々を楽しませます。

1800年代終わりまで、主にサーメ人だけが暮らしていたヨックモック。
時代の移り変わりと共に大きく自然環境も生活スタイルも変わり、今ではサーメ人以外の人々も多く住んでいます。
しかし、この期間、ラップランドのあらゆる土地から、多くのサーメ人が友達、家族に会う為に集まり、地域によって少しずつ違う色や刺繍が施された民族衣装をまとった姿には思わず見とれてしまうほど。

ヨックモックには手工芸、文化を継承していく目的でThe Sami Educational Centre(サーメ研修所)があり、マーケット開催中、数多くの手工芸品が展示・販売されているのは、他の地域のマーケットでは見ることのできない特色です。

国内外から多くの人が訪れるこのウィンターマーケット。
ヨックモックのホテルは数年先まで予約でいっぱいと言われる程の人気です。 しかし、心配ご無用です。
マーケット期間中、キルナからヨックモックまで特別バスが運行されますので、キルナに宿泊し日帰りで遊びに行くことをお薦めします。

ヨーロッパの中でも歴史ある大きな冬のイベントの一つ。
スウェーデン・ラップランドの自然とともに伝統的文化も味わってみませんか?

【小原/キルナ現地駐在員】


サーメコタのレストラン
数キロ続く店
民族衣装を着たサーメ人
 

2007.3.6
 スノーシューズ森の散策

世界的な気象の変化でフィンランドの今冬は暖冬で例年以上に気温の高い日々しばらく続いていました。 とはいえ、マイナスの気温ですが。

2月、ようやく気温も−20℃台まで下がる日が徐々に増え、雪もたくさん降って、北極圏らしい冬景色となりました。 雪質も勿論パウダースノー!少し遅れましたがせっかくだから雪を満喫しなくちゃ♪ってことで、今回は「スノーシューズ森の散策ツアー」のご紹介です。

スノーシューズは、スチール製のカンジキによく似たもので、防寒靴への装着はとても簡単。 ガイドが履き方や歩き方を教えてくれますから、初めての方でも安心です。

通常の歩き方に加え、慣れて少しだけコツさえ掴めば、スキーと比べて転倒する心配も少なく安心して楽しめます。
ガイドによる簡単な説明をうけたあとはいざ森へ出発です。

ラップランドの大自然の美しさにより身近に触れるためには、白く壮大な森をご自身で思いのまま自由に歩きまわることがオススメです。
サーリセルカの村には「ウルホケッコネン国立公園」が隣接しており、コンディションが良ければ公園内をスノーシューズを装着して歩きます。

経験豊かなガイドたちは公園内のことにとても詳しいので、歩くコースはその日の雪のコンディションやお客様と相談の上で選択します。
この国立公園、夏にはハイキングやキャンプを楽しめる自然豊かな国立公園で、ハイキングコースには標高差450mの山登りができるトレイルもあります。

「フィンランドには山はなく丘だらけ」ということをよく耳にしますが、なだらかな地形が多く高い山が少ないだけなのです。
豊富なハイキングコースも冬は雪で覆われて隠れていますから、深雪の道なき道を自由に歩くのがスノーシューズの醍醐味。
ツアーでは登りはほんの少しで目的は景色を見ながらのお散歩ですから450m登山コースではありませんのでご安心を。

深雪に足を踏み入れてもスノーシューズを履いていると少し沈むだけで、普通の靴を履いた時のようにはならず、不思議なくらいまともに歩けちゃうのです。
せっかくですから、誰も歩いてない真っ白な雪の上を歩いて足跡いっぱいつけて帰りましょう。

散策とはいえ、帰ってきた後は、心地良い疲労と達成感でいっぱいになります。終わった後は、本場のフィンランドサウナで体を癒せば、フィンランド人とのサウナでの会話も弾むこと間違いないですよ!!

(フィンツアー サーリセルカ駐在員)

 

スノーシューズ
大自然の中、モクモクと歩く
自然の造形も楽しめる
 

2006.1.13
 トナカイと共に生きる

フィンランドと言えばサンタクロースを連想される方が多いと思いますが、そのサンタクロースの大切なパートナーいえばトナカイですね。名曲「赤鼻のトナカイ」にもあるように、トナカイは暗い夜道の中、世界中を飛び回るという重要な任務はもちろん、様々な役割を果たしています。今日はトナカイについてのお話をしたいと思います。

フィンランド・ラップランドには、約20万頭のトナカイがいます。これらのトナカイは半野生の状態で森の中に放牧されており、野生のトナカイは一頭もいません。すべて持ち主がいるのです。同じような顔をしたトナカイ、さてどうやって見分けるのでしょうか? 実は、持ち主は各自が家紋のようにマークを持っていて、トナカイの耳をその形に切ることで、誰のトナカイかを見分けているのです。素人には耳の形を見るだけではわからないのですが、持ち主達にははっきりと判別できるそうです。

近年、ラップランドには、日本人観光客はもちろん、ヨーロッパ各国からも多くの人がトナカイを観に訪れます。とくに冬は「トナカイぞり」のオプショナルツアーが人気です。トナカイと共に真っ白な森の中へ深々と溶け込む体験は、これぞサンタクロースという気分になります。静かな森の中でトナカイの足音を聞きながら癒されたい方にはお薦めです。非常に温厚でおとなしい動物なので老若男女問わずに楽しめます。

トナカイ放牧をしているオーナーにとって、トナカイは重要な生活源であり、そして冬の大切な食料源でもあります。地元の人もよく食べる「ポロンカリトス」はトナカイ肉のソテーをマッシュポテトと食べるお料理。添えられたピクルスやリンゴンベリー(コケモモ)と一緒に食べると風味がさらに広がります。野生の植物だけを食べているのでお肉は栄養価が高く、体に良いそうです。噂によると、トナカイ食べると二日酔いにならないとか、胃もたれしないとか? 実際のところはわかりませんが…。その他、トナカイのお肉はステーキやスープなどの色々なお料理の主役で登場しますよ。

また、旅の思い出にはトナカイ工芸品が人気です。トナカイの皮は軽量で柔らかく、時間と共に味わい深い色合いになります。その他、骨、角、爪などを使った工芸品もあります。トナカイの全てを無駄なく使用することで、放牧主とトナカイとの深い絆や、この土地の人の暖かさを感じずにはいられません。

雄大な自然の中でのびのびと生活しているトナカイに会いにきませんか? きっとみなさんもトナカイが大好きになりますよ!

(フィンツアー サーリセルカ駐在員)




写真上:「トナカイぞり」で森へ
写真中:トナカイ料理「ポロンカリトス」
写真下:トナカイ工芸品

text & photo by フィンツアー サーリセルカ駐在員
フィンランドのラップランドにあるオーロラリゾート・サーリセルカには、
10月下旬から4月までの期間、当社の日本人スタッフが駐在しています。

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