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お久しぶりです。
メルマガ読者の皆さんは、いかがお過ごしですか? 世界的経済の悪化で、日々の生活は不安が募るばかりの毎日でしょうか? 新型のインフルエンザAも勢いを増し感染者の人数が増え、外出もうかうかと出来ない、そんな日常ですか? 皆さんがどのようにしてこの苦境を過ごされているのか、とここ遠いコペンハーゲンから日本へ思いを寄せています。
デンマークも世界の国々同様、楽しいニュースの少ない日々でした。爽やかな夏の日に、低く垂れ込める灰色の暗い雲がどんどんとやってきて、そのまま冬に突入してしまうのだろうか、とそんなことを考える日もあったほどですが、秋を目の前にして、思ったことがあります。メルマガは、現地の情報をお伝えすることが使命ですが、今回はその思ったことについてお話しさせていただきます。
1800年代のデンマークは、ナポレオン戦争に巻き込まれたため英国艦隊の砲撃を受けたり、王立銀行の倒産やペストの大流行、小麦の輸出悪化と現在の状況によく似ている時期がありました。さらには、民主主義も導入されておらず階級制度があり、人々の生活は大変苦しいものでした。そんななかこのデンマークは、現在でも世界の子供たちに読まれている童話を書いたアンデルセンや、現代実存哲学の創始者キルケゴールをはじめとする文化や芸術に貢献した人々を数多く輩出しました。この時期はつらかったはずなのですが、文化と芸術の黄金期と呼んでいるのです。逆境や苦境のなかに、素晴らしい可能性を引き出す何かがあるのだ、とデンマーク人は言うのです。
話しはころりと変わりますが、今夏もたくさんの方にお会いすることが出来ました。デザインツアーで毎回ご案内させていただいている工芸博物館では、皆さんとても熱心に館内を見学されていました。年齢とともにここ数年疲れ(笑)が出てきてはいるのですが、ツアーの日はとても爽やかな気持ちで自宅へ帰ることができました。少しでも多くの情報と、少しでも素敵な思い出を持ち帰っていただこう、と自然に前向きになったことを、今、ふと思い出したのです。皆さんと水上バスに乗った日の空の青さがしっかりと頭に浮かんでくるのです。
苦境の中で立ち止まっていてはいけない。わずかなものでも、なにか心を動かす事柄があるのならば、それに向かって前進すれば、必ず求めているものにたどり着く、とそういうことなんだろうと思います。そんな風に考えていると、コペンハーゲン市庁舎の空想の怖い動物の装飾も、なにやら愛らしく見えてきます。中世の時代ほど厳しくは無いにしても、やはり行動の範囲が狭くなってしまいがちな日々ですが、こんなときこそ、質実剛健!世界一幸福な国!素晴らしいデザインの数々の発信地! デンマークへ、コペンハーゲンへいらっしゃいませんか? 自分らしさを失なわないコペンハーゲンっ子は、元気です!
まもなく2016年のオリンピックの開催地を決めるIOC国際オリンピック委員会の会議、そして12月には、国連気候変動枠組条約を話し合うCOP15が開催されることもあって、コペンハーゲンは賑やかさを取り戻し始めました。
ヨーロッパでは経済状態が一番良いとされているこのデンマークの金融スペシャリストが、これから一番先に上昇し始めるのは日本だ!と言っています。
クリスマスマーケットも11月から始まります。元気な日本のお客様にたくさんお会いできるだろうと確信しています。コペンハーゲンから、元気なメルマガをお届けします!
ごきげんよう!
【Y. つきい/コペンハーゲン公認ガイド】
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